社団法人 日本競輪選手会
一般社団法人 日本競輪選手会

事業方針

 アベノミクスがもたらした円高の是正、量的金融緩和などによって、昨年は雇用・所得環境が改善し、およそ四半世紀ぶりに経済状況に好転がみられた。その一方で、日経平均株価は年明け大発会以降5日連続で下落するという重い足取りの幕開けとなった。背景には中国経済の減速、原油安や中東情勢の不透明感などの国外要因があり、ほの見えてきた希望の光もこのまま輝きを保ち続けることができるか判然としなくなっている。

 競輪界は一昨年より車券売上が前年を上回り明るい兆しを見せているが、本会としては今こそ景気に左右されず、持続的に競輪を成長・発展させていくため、時代に即した柔軟な発想を持って関係団体とともに競輪の活性化に取り組んでいく。また、8月にはブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催される。オリンピック種目である「KEIRIN」の認知度向上に努めるほか、競輪選手が世界の檜舞台で活躍できるよう日本自転車競技連盟の選手強化事業に対して協力する。

 競輪事業の中心を担う選手が競輪活性化のために貢献すべきことは、お客様にこれまで以上の満足をいただける迫力とスピード感に満ちた競走を提供することであり、それこそが売上向上の端緒となる。本年度も選手が安心して競走に参加できる環境整備を中心として諸事業を推進する。

 平成29年度以降の適正な開催枠組の構築にあたっては、月最低2本以上のあっせんを確保することを命題として取組む。競輪事業対策の一環として改正された退職給付・競輪選手年金の財源確保については、JKAに対し引き続き支援助成を要請する。組織整備については、選手数の減少等の変化を踏まえ、将来の安定した組織の在り方について組織機構改革検討委員会において引き続き検討を行う。本年1月より導入されたマイナンバー制度の運用にあたっては、特定個人情報の適正な取扱いとその管理に努める。選手指導については、公営競技に従事する競輪選手は高い職業倫理が求められることから、私生活においても社会規範を遵守するよう指導徹底に努める。これら諸事業の推進状況については、各種研修会及び機関紙「プロサイクリスト」等を通じ迅速かつ的確に会員に伝達する。

 以上が本年度の事業概要であるが、組織の運営にあたっては会員との意思の疎通を図り、より一層の結束を持って事業執行にあたる所存である。